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■久松温泉は東急池上線池上駅を挟んで反対側にあり、池上本門寺への参道近
くにある。外観は通りに面した鉄筋のビルなので、注意していないと見過ごし
てしまいそうになった。自分が好きでしていることだが、真夏の炎天下を歩い
てきた身には、中に入るとロビーなどが冷房でひんやりしているのが有難い。

■しかし前の「桜館」の黒湯の加温が比較的緩めだったのに対して、２つある
ここの黒湯の湯船はどちらも入れないほど熱かった。地域の常連さんは温湯が
好きな人はここに、温め好きの人は桜館に行くというように住み分けがあるも
のと思われる。倒れそうな日差しの中を辿り着いて、入ってみれば45度以上。

■しかし湯船に備え付けられているカランからは、水の代わりに黒湯の源泉が
出るので、蛇口を捻ってその少しだけ温度が下がったところから湯船にエント
リーした。それでも常連客に気を使って、肩まで湯に浸かってからは源泉投入
を止めて、じっとしたまま湯の中に滞在する。いやマジで５分も無理だから。

■黒湯の湯船を上がってから、体温を下げなくてはと水風呂を探すが、どうも
ないらしい。窓の外を見ると壁に囲われてはいるけれど、ベンチのあるべらん
だがあり、そこに裸のおじさんたちがいた。なるほど、水風呂変わりに外で風
に当たるわけか。早速外に出る。濡れた体が気化熱と外の微風で冷えていく。

■熱湯好きとぬる湯好きの間にはただ好みの違いがあるだけで、禁煙主義と喫
煙家との副流煙問題などの対立があるわけではないので、住み分けや相互理解
があれば問題ないのだけれど、それでももう少し未来には低温の黒湯をそんな
にまで加熱しての提供オンリーでない何かを考えてほしいところではあるな。

　　　　　　　★所在地：大田区池上 3-31-16 TEL:03?3751-0119
　　　　　　　　　　　　　http://spa-tokyo.net/z-t-hisamatsu/index.html
　　　　　　　・源泉名／久松温泉
　　　　　　　・泉質／ナトリウム－炭酸水素塩冷鉱泉(アルカリ性)
　　　　　　　・pH／8.6
　　　　　　　・湧出量／毎分62リットル
　　　　　　　・泉温／16.8℃(1983.12.09 分析)
　　　　　　　・特徴／透明度20cmの黒褐色湯
　　　　　　　・営業時間／10時?24時、火曜定休
　　　　　　　・入浴料／460円
　　　　　　　・アクセス／東急池上線池上駅より徒歩３分

　　　　　
　　　　　　　(※)画像２は「ベビーキッズＴＶ」より借用しました。

人生丸ごと湯治日記（４５４）　2018.06.27 Wednesday