屋根にはシャチホコならぬタイホコが乗っている。足湯も自由には入れて、温泉も
持ち帰り自由の蛇口があった。館内の随所にもかなり細やかな配慮が感じられた。
■巷ではＧＷ突入らしい。土日も休日もなく成すべきことをやっていて、休みがない自分に気が付いたので、突如温泉に行きたくなった。日帰りでいいんだけれど、普通の温泉施設ではないのがいい。そうだ、知多半島の温泉宿で、昼食付で温泉というプランがあった記憶があるぞ。魚が新鮮で美味しそうだ。
広めのロビーの外はもうすぐそこが海。
■ネットで調べて、唯一源泉かけ流しの温泉があった。「The
BEACH KUROTAKE」という横文字の名の旅館で、旧魚友とある。活魚料理の宿であることには変わりあるまい。たまにはこんなパターンもいいだろうと、昼食付き日帰りプラン4000円を前日予約。食事して温泉に入って11:00〜14:30まで滞在できる。
■少し早めについてしまったので、外にある誰でも入れる足湯に浸かってから、すぐそばにある海辺をそぞろ歩いてみた。神奈川藤沢では片瀬江ノ島界隈ですぐ海に接することができていたけれど、名古屋ではなかなかそうはいかないので、いろいろな生物や漂流物を観察できる波打ち際の楽しみは久しぶりだ。
干潮の波打ち際の岩場なんてすごく久しぶりなんで、あちこち動き回って、
磯の生物や漂流物観察。岩ノリの緑が結構きれいだった。
岩場にたくさんの穴が開いている。そしてその先には小さな貝が岩場にこびりついて満潮を待っている
ので、踏みつぶさないようにこの先に行くのは自主規制。船が行きかう伊勢湾はすこし霞んでいる。
■11:00になったので、先ずは食事だ。ここの料理長は色々な宿で料理長を務めたという。出できた食事コースはお造りから、最後の魚介出し汁雑炊まで美味しかった。オコゼのから揚げから茶碗蒸しやデザートのアイスクリームまで、窓際の海を見ながら味わって食べられた。街中で食べたら値は張るだろう。
食事の画像取るの忘れたことに気が付いて、あわてて取り敢えずの一枚。ビール、もう飲んでいるし。
■さて温泉だ。海水を含んだ源泉かけ流しとある。海水を含んだとはなんだろう？まさか海水を注ぎ込んでいるわけではあるまい。玄関から従業員用の駐車場に下がったところに温泉の吹上塔と湯だまりがあった。自由に温泉をどうぞと持ち帰り用にも提供していた。僅かに黄色味の透明の湯は湯量豊富らしい。
露天とそこからの海。緑色に見えるのは岩ノリの色。左に切れて見えないけれど、湯尻か
らはそのまま海の方に排水溝沿いに湯がかけ捨てられている。かなり贅沢な湯遣いだ。
露天の湯尻ちかくでの自撮り。こうしてみると、海の岩場にいるみたいに見える。(笑)
■この宿の温泉立ち寄りは昼食付き日帰りプランしかないので、お昼の温泉は独占で入ることができた。すぐそこがもう波打ち際である。温泉もどんどん湯尻から海の方にかけ流しで捨てられている。海を横切るタンカーやコンテナ船や漁船を眺めながら、露天でゆっくりからだを伸ばして寛ぐことができた。
■大きな内湯は丸太で2つの区切られており、湯の湧出口に近い方が熱湯になっている。露天からは海がすぐ近くに見え、泊まりだと夕日が美しいだろう。湯口からかなりの量の湯が贅沢に投入されている。口に含んでみるとかなりしょっぱい。成分総計5582.2mg／kgって、見た目よりかなり濃いお湯である。
内湯からも外の海が見える。誰も入っていないので、湯面は鏡のよう。
もっとも一番画面奥の湯口からは、温泉がつぎ足され続けている。
すこしだけ黄色みを帯びているので、一見モール泉っぽいけれど、
濃いい塩化物泉。でもそんな感じがしないけれど。
■ナトリウムイオン1818mg、塩素イオン2938mgとかなり濃厚だが、ほかにも炭酸水素イオン570.7mgや、カルシウムイオン87.1mgなど多々含んでおり、湯面に当たる湯舟や露天の石などには、抽出物がこびり付いて、いい感じの雰囲気を醸し出している。食塩泉系なので、湯上り後もずっと熱さが残っている。
ちょっとかっこつけてカメラに正対してみるけれど、別にカッコいいわけでは全然ないし(笑)。白いシャツ
を半端にパンツに入れているので、ヘンだし。まあ、そんなとこ誰も見やしないからいいけれど(笑)。
★所在地：〒470-3321
愛知県南知多町大字内海字口揚4-6 TEL.〒470-3321
http://www.uotomo.co.jp/
人生丸ごと湯治日記（４３３） 2018.04.28
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（433）内海温泉「The
BEACH KUROTAKE」