（399）真賀温泉「真賀温泉館」

■１■足温泉から旭川沿いの国道 313号を、徒歩でもすぐに行けるほどの距離
に真賀温泉はある。今日の宿とした真賀ホテル別館は国道沿いにある真賀ホテ
ル駐車場のすぐ上だった。取り敢えず連絡をして荷物を運び入れ、すぐ上にあ
る「真賀温泉館」は午後10時まで営業なので、しばし部屋でゆったり過ごす。

■２■この真賀ホテル別館は、元々生活の場としての大きい２階建ての家を、
そのままザックリと貸してくれているようだ。台所も広いし食器などは数十人
分もある。部屋は多いし、周り廊下のような空間も沢山ある。２階は２階でま
た別のグループにも貸せるのだが今日は宿泊なし。１軒丸借りで１人2700円。



■３■さてこの「真賀温泉館」だが、なぜかわざと壁にへばりつくかのように
急坂と階段で繋がれた、縦方向に延びている。結構この階段と手すりの作る立
体感が、胸の中にいろいろなことを想起させる装置のように機能しそうな感じ
だ。この地の中心的存在の｢真賀温泉館｣は付近の温泉宿の湯元となっている。

■４■本当に良い温泉は値段が安いか、湯原温泉の砂湯のように無料であるこ
とが多い。ここ｢真賀温泉館｣も湯量豊富な湯元なのに料金は実に安い。ここも
また、混浴で足下湧出の「幕湯」が250円、その他の男女別の浴室は150円と極
安の値段設定になっている。迷うことなく足下湧出の「幕湯」の浴室を選択。



■５■混浴とはいえ、浴室には誰もおらず、しっかり１人で独占状態で至福の
時間を過ごした。貸し切りの浴槽も含めて全部で４つの浴槽は、浴槽の湯船の
中の横壁に穴が開いていて、温泉はみなつながっている。だから足下湧出は「
幕湯」だけだが、新鮮なままほぼ足下湧出的に給湯されているということだ。

■６■源泉温度が39.5度と、ぬる目で長湯好きのものにはドンピシャなので、
いつまでも入っていられるし、それでもあたりのない柔らかい温泉だ。幕湯は
１メートル数十センチと浴槽が深く立ち湯状態である。ここはその極みの１つ
だが、美作三湯およびこの地方の温泉は、総じてみな優しい湯質をしている。



■７■さてすぐ下の真賀ホテル別館に戻る。先ほど神戸の人だというオーナー
の女性が、使用説明を足早にした後、好きなように使って寛いでねと言うと、
他の用事のために車で走り去った。セットされていた炬燵に入ってビールを飲
みながら、ゆっくり今回の旅をまとめ始める。岡山が少し分った気がするな。

■８■次はこの岡山の位置関係を把握したから、その先に鳥取県の三朝・羽合
・東郷・関金・浜村・吉岡・鳥取・岩井と海岸近くを数珠つなぎに攻めて兵庫
の湯村に至ることもできれば、皆生から島根の玉造・海潮を通り、温泉津・湯
抱・三瓶まで足を延ばすという夢も膨らむ。先ずは体の調整・健康からだな。

　　　★所在地：岡山県真庭市仲間180　TEL.0867-62-2953
　　　　・源泉名／真賀温泉館源泉
　　　　・泉質／アルカリ性単純温泉
　　　　・湧出量／毎分205リットル
　　　　・泉温／39.5度
　　　　・営業時間／７時〜22時 休日なし
　　　　・料金入浴／幕湯￥250、普通湯￥150、家族湯￥1000　駐車場５台分あり。
　　　　・交通／米子自動車道湯原I.C.から５�q、車15分

人生丸ごと湯治日記（３９９）　2017.10.17 Tuesday