（178）くらぶち合間川温泉「せせらぎの湯」

■高崎まで戻って倉淵行き最終バスに乗る。しばらくすると空に黒雲が立ち込め始め、一気に激しい雨が降り始めてきた。雨は激しさを増してバスの前方すら見えない土砂降りとなった。しかしバスは平然と走り続ける。１時間半ほどして下車する時は、雨も止みかけのパラパラになってた。さて翌日スタートの『みえない大學「銀河祭」in 倉渕』の名を冠したイベントである。

■会場は群馬県は高崎市の倉渕にあるクラインガルデンという施設である。2008年8月17日は満月で部分月食もある。そこの「合間川温泉ふれあい館」というところが宿であり、体育館とふれあい広場が会場となる。総勢150人ほどが集まる大きなイベントだ。そして宿の名前からも分かる通り、この施設には「くらぶち合間川温泉せせらぎの湯」という温泉施設がある。

■源泉そのままを謳っている岩組みの露天風呂は、鉄分を非常に多く含んだ独特な茶褐色である。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物強塩泉（中性高張性高温泉）だが、残念ながら掛け流しするほど湯量はないので循環であり、かつ塩素殺菌もしている。源泉の湧出温度62℃で、pH値は6.9だ。一方内風呂はろ過してあるので透明だ。循環・加水・加温・殺菌揃い踏み。

　　　

■まあしかしそれでも動く度に細かい砂塵が舞ったりする、かなり特徴があるお湯である。折からの雨粒が湯面を叩き続けており、また多人数で入ったり出たりしながら話をし続けていたので、残念ながら確認できなかったが、湯には水酸化鉄の皮膜ができるらしい。長湯が過ぎるとのぼせるので注意と書いてあったが、塩分を多く含んでいるので確かに後がしんどい。

■湯上がり後は食事時は食堂になる休憩室で一服する。個の施設は原則持ち込み禁止なので、飲食物はここで注文するか自販機で買うことになる。イベント中なのでここでノートなどを広げて、のんびり話の内容をまとめたりする。周囲にはモデル農場やパイロット畑などもあり、農業に特化した大きな施設がある。イベントを催す会場としては、良い条件の場所である。

人生丸ごと湯治日記（１７８） 2008,08.16 Saturday