木星の自転周期は地球の１日を基準にすると０．４１４日（※１）で、９時間５６分と全惑星の中で最も速く回転している。したがって地球の１年３６５．２４２２日の間に木星は８８２．２２７５３６２回自転し、月の１朔望周期２９．５３日の間に７１．３２８５０２４２回自転する計算になる（※２）。ところでツォルキン２６０日と月の月齢周期２９．５日の間の比は８．８１３６：１である。ここでも月の１朔望周期２９．５日を基本の１として考えると、弦長と振動数の関係のような逆数的関係だが、「地球の１公転と、その間に木星が自転する回数８８２．２２７５３６２回の比は、月の月齢周期と２６０００日との比１：８８１．３５６にほぼ等しい」と言うことができる。また水星の１０公転周期は８７９．８６８４５日だが、この値と地球の１日との比も上記の比と近似している。

　　　地球の１公転：その間の木星の自転回数＝１：８８２．２２７５３６２
　　　月の朔望周期２９．５日：２６０００日＝１：８８１．３５５９３２２
　　　地球の１日：水星の１０公転の日数　　＝１：８７９．８６８４５

　なお２６０日の間に木星は６２８．０１９３２３７回自転するが、２π＝６．２８３１８５３０７…だから、１ツォルキンの間に木星は２π・１０^２回自転する（正確には１９９．９０４７×π回）とも表現できる（※３）。ところで木星はその１公転（４３３２．５日）の間に１０４６４．９７５８５回自転することになるが、この数値は土星の公転周期１０７５９．３０４日（誤差２９４．３日）にかなり近い数値である。

………………………………………………………………………………………………（※１）この値は√２−１に近似していると見ることもできる。また実際には地球は１年の間に３６６回自転するので、こちらの値を基準にすると、木星は８８４．０５８回自転することになる。
（※２）また木星は月の１公転・自転周期２７．３２１日の間に６５．９４２０２８９９回自転する。
（※３）５４＝２５２＝６２５だから、１ツォルキン２６０日の間に木星はほぼ５４回自転すると表現することもできる。