（６０）惑星マカバの１様相としての星形正４面体
神聖幾何学とフラワーオブライフの研究において我々は、星形正４面体は存在するが目に見えない実体としての、全てのプラトン立体を内包する形である事を見いだした。（メタトロンの立方体の中のプラトン立体のイラストレーションを見よ）したがって形而上学的哲学者はしばしば星形正４面体はプラトン立体を創出する種を供給すると言う。
かつてＮＡＳＡの科学ライターであり、火星表面上の人面岩についてプロデュースした本やビデオでよく知られているリチャード・ホーグランドは、プラトン立体を内包している実在の星形正４面体と、太陽・地球、そして我々の太陽系の他の様々な惑星の南北約１９.５度の辺りに存在する膨大なエネルギーの噴出する重要地域との、この上なく興味深い相関関係を見いだしている。
宇宙的マカバの構造についての我々の研究とも関係のあるこれらの地域に関する特に興味を引く点は、南北19.5度はそのサイズにかかわらず星形正４面体の頂点がその外接球に接する緯度であるという事である！この事はこれらのエネルギーの噴出は、創造の源初的力の乗り物であるマカバについての『エノクの鍵』の中で与えられた情報を確証する、星形正４面体と相関関係がある事を示している。（リチャード・ホーグランドの『火星の記念碑』の１１章参照）
南北19.5度のホットスポット
１）太陽表面：太陽黒点の活動と最高温度の地域は南北１９.５度が限界である。
２）金星表面：おそらくアルファとベータ領域の活動的な大火山複合体は１９.５度近隣に存在する。
３）地球表面：最大の火山錘形は北緯１９.６度にある。これはハワイ島のマウナ・ケア火山である。メキシコのティオテワカンにある太陽と月の神殿もまたこの緯度にある。
４）火星表面：巨大なオリンポス山の火山錘形は北緯１９.５度にある。
５）木星表面：明らかにボルテクスである大赤斑は１９.５度にある。
６）海王星表面：１９８６年、ボイジャー２号が北緯１９.５度に同様のスポットを発見した。その後ハッブル宇宙天体望遠鏡はそのスポットが消失している事実を確認している。この事はこのボルテクスを創ったエネルギーが消えた事を意味するのかもしれないが、地球と海王星の間の距離が大きすぎて、その色の変化を通して単に周期的なものなのかどうかを観測する事は難しい。
木星・土星、そして天王星はみな太陽から受け取る以上のエネルギーを放出しているが、この事はこれらの惑星が「何らかの内部のエネルギー源」を有している事を示している、とリチャード・ホグランドは記している。人類がこの隠れたエネルギー源の事を学べば、結果としてホーグランド氏の想像以上に深遠なものが理解でき、その結果として人類は、思考が即時に現実として作用するエネルギーとして実現する世界に生まれ変わるだろう。
星形正４面体／マカバが惑星内部にエネルギーを発生させる原因となるというこの理論について言えば、地球科学において最も望まれている非科学的信念の１つは、我々の惑星の電磁場は地球の核にある溶解した鉄の「発電作用」によって創られるという考えだ。
この理論の問題点は、よく知られている科学定数のキューリー点に反しているという事だ。私の本棚の物理学の本によれば、鉄のキューリー点は１４００度である。この温度で鉄の磁力はなくなる。溶解した鉄は２０００度まで存在し、キューリー点を超えている温度なので磁力はなくなる。我々の惑星の核でキューリー点を超えて溶解した鉄は、地球の地場を創り出す代わりに電気の流れを発生させる「発電作用」（円運動）をしなくてはならないというように、地球科学は極端な論理的飛躍を採用している。
地球の電磁場はマカバ発動の結果であるのだろうか？
我々が注目すべき宇宙的マカバの形の重要な例は、太陽風の中の電子と陽子が捕らえられ、逆方向に進んでいる電離層上層において、互いに逆に回る過度の高エネルギーを持っているとして知られている事である。（陽子が時計回りに東から西へ動くように電子は反時計回りに動く）
ト ー ラ ス
トーラスは我々の宇宙における根本的なエネルギーパターンの１つであり、トーラスが我々が宇宙の根本的な形を理解しようと試みる上での最良のモデルであると指摘するに足る、多くの科学的情報が存在する。実際、何人かの物理学者は宇宙は３重構造であるかも知れないと推測している。この事に関するよく言われるジョークはこんなふうに言っている。なぜなら宇宙の形はベーグルパン（訳注：bagelとはイースト菌入りの生地をいったん茹でてから焼いたパン）のようだからだ──これは神がユダヤ人であるという確かな証拠に違いない…。
トーラスの中心部は２つの「円錐曲線」に挟まれており、それは言わば回転する正４面体対である（正４面体対は時間の中で動いている）。それぞれの正４面体は４つの頂点を持っているので、トーラスの中の２つの正４面体は合計８つの頂点がある。２つの正４面体からなるこの砂時計の形態は、８という数字の立体的な変形体であり、その側面から見た形は無限のシンボルである。
『エノクの鍵』は光の円錐、もしくは回転する正４面体／ピラミッドは創造の現れの世界の神聖なるプログラムを運ぶ本質的な要素である、と我々に告げている。それぞれのトーラスの中心はボルテクスであり、それゆえトーラスは宇宙のボルテクス形態の本質的要素であると考えられている。
