（５６）惑星グリッド
ＵＶＧの１２０の大きな円の軌跡
正１２面体で強調された惑星グリッドのＵＶＧの幾何図形
惑星グリッド
この段落で用いる概念や単語の幾つかは、いくらか複雑であるかもしれない。しかしもしあなたが創造の神秘を理解したいという望みがあるならば、この文章全てを読む事を勧める。ＵＶＧという文字は、Unified（統合された）Vector（ベクトルの）Geometry（幾何学）を表す。ＵＶＧはウィリアム・ベッカー、ベス・ヘイガンス両教授によって提唱された惑星グリッドの原理である。「多面体」という言葉は「多くの頂点と面を持っている」という意味だ。プラトン立体（正４面体、正８面体、正６面体、正２０面体、正１２面体）は全て正多面体である。
惑星グリッドの研究を通して我々の注意を正しく魅きつける最も重要な事は、全てのものごとは我々の世界を運営するために我々の意志決定を組み立てるガイドとして、真剣に考える必要のある「大宇宙の計画」の部分なのだという事を証明する、この情報であると私は考える。幾何学、生物学、天文学などのシステムの間の数的関係性と調和は、この計画が大きく前進する事で、万物が実際に相互関連しているという事実として明らかになってくるだろう。政治家や銀行家など現代社会の舵を取る人々が、我々「形而上学的人間」が種を維持するための本質である情報にアクセスしているという事実に目覚め始めてくれたならと、我々はただただ望むしかない。
目下のところこの資料について、私はウィリアム・ベッカー、ベス・ヘイガンス両教授と、イリノイ州立大学の最高責任者に対し、その研究を一般の人と自由に分かち合う事ができるように導く義務を負っている。もうすぐ発行される予定の、ベス・ヘイガンの惑星グリッドについての本を探す事を忘れないように。
惑星グリッドの研究についての我々の議論の中で、注意する必要のある多くの興味深い事の１つは、我々が現在学んでいるＵＶＧシステムによく似た地球の特質を、古代の人々は明らかに理解し、それを用いていたという事だ。この驚くべき新事実はベッカー、ヘイガン両教授の成す、オリジナルな研究の結果として我々にもたらされた。
プラトンが対話篇ティマエウスの中で、ＵＶＧグリッドの知識を持っている事を、彼が「宇宙の理想的な肉体」はプラトン立体（ＵＶＧのように）の統合体であると語った事によってほのめかしていると、両教授は記している。全てのプラトン立体の面がこのような３角形に分割できる事から、彼はまたＵＶＧから出てくるような直角３角形の重要さを強調しているが、プラトンはこの直角３角形を、万物を形成する原初の要素である特別な形として見ている。
対話篇パエドンの中でプラトンは「地球自体は上空から見れば（あなたがそれを見る事ができるならば）、１２枚の革でつながれたボールのように見える」という驚くべき発言をしている。この発言はプラトンが地球上空にアストラル体として自分を投影でき、そして我々の惑星のエネルギーラインを見て取る事ができたか、もしくは彼がこの情報を他者から受け取ったという事を示している。（他の可能性としては、古代人が地球外生命体とコンタクトしていたという事も考えられる。）いかなる場合でも「１２枚の革のパッチを縫い合わせたボール」とは明らかに正１２面体の事を言っているが、それは古代の幾何学者により研究された最も尊敬すべき聖なるものであると、多くの者によって考えられている。正１２面体が正２０面体と結び付けられると、我々が統合されたベクトルの幾何学立体（ＵＶＧ）として現在言及している、５つのプラトン立体全部の統合形が形成される。
古代人が我々の惑星の基底にある幾何学の知識を持っていたという事を示唆する証拠の最も興味をそそる部分の内の２つは、『古代の海の王たちの地図』を書いたＨ・パプグッド教授の研究を通して現代世界に紹介された、２つの地図である。それは「ディ・カントレスティス」と「ピリ・レイス」の地図で、両地図ともアレキサンドリアの図書館を中心として、ＵＶＧグリッドの３角形と一致する直角３角形を用いてある。それらの地図と共に発見された証拠書類は、それらのオリジナルがアレキサンドリア図書館から来た地図のコピーである事を示している。
ＡＤ１５１３年の日付のある、オットーマン統治下のトルコの偉大な海軍提督ピリ・レイスの所有するものであったこの地図は、南アメリカ大陸の詳細な海岸線と１９５８年まで現代科学に知られていなかった南極大陸のそれとが驚くほど一致するという事実も含むさまざまな理由から、学者達によって本物としては正確であり過ぎるとして非難されたという、注目に値するものである！この地図はまた、最後の氷河期の間に目で見て描いたものでしかあり得ない、南アメリカ大陸と南極大陸を連結する大西洋の海底の明白な描写がある！（この事はこの惑星に、宇宙に関する相当の知識を持ったアトランティスなどのような、歴史以前の偉大な文明が実在していたという事を暗示している。）
この時を超えた古代人に関しての我々の追及の中に、我々が付け加える事ができるもう１つの興味深い事実は、アメリカインディアンのスー族に伝わる古代の教えの中にヘイガン教授が発見したもので、それによれば我々の惑星は何らかの形で引っ繰り返ったままの状態になっているか、普遍的な生命力エネルギーによって構成されているのであろう「１６のたが（大輪）」（織物）が創られたという。ＵＶＧグリッドは互いに組み合わさっている正２０面体と正１２面体の頂点と稜線によって描き出される１５の基本的な大円によって構成されている。赤道をこれに付け加えれば、この古代のネイティヴアメリカンの教えの条件を満たす１６の大輪構造ができあがる。
この見地からしてもおそらく我々は、我々の現実の基礎を構成するこれらのエネルギーに関するスー族の知識についての扱い方を、見直さねばならないのではないだろうか。
神聖なるものは絶対かつ不動であり、
絶対なるものは神である
惑星グリッドの研究は、哲学と神聖幾何学の研究において絶対不可欠なものである。惑星グリッドは普遍的マインドの源初的エネルギーパターンの顕現である。これが、我々がフラワーオブライフと神聖幾何学の中に見いだす特別なエネルギーパターンを、このグリッドが保持している理由なのだ。
ギリシア語で「ジオメトリィ」という単語は元々大地を測るという意味である。このような方法で地球との触れ合いを始めるという概念は、我々の進化が自然に生み出したものであり、この惑星が宇宙の中での我々の焦点なのだから、それが大地に固執するものであろうが星に向かうものであろうが、我々が観測するものは全て地球と大地からなる我々の肉体との関係によって判断されている。西洋の神秘主義の伝統では、惑星グリッドの研究と使い方の起源はギリシアではヘルメスから来ており、またエジプトのトートという名前から我々はソート（thought／思想）という単語を得ている。
ヘルメスは明確にメルキーザディックの理論に属している普遍的知識の先進的な教師である。「エノクの鍵」によれば、メルキーザディックの理論は、宇宙を貫く神の教える知を運ぶ普遍的な秩序である。「鍵」はまた、メルキーザディックの理論は宇宙を貫いて有効なピラミッド構造の建設に責任があるとも述べている。
地球上ではメルキーザディックの理論は、エノク師の指導のもと、世界中に散見する様々なピラミッドを設立している。それらのピラミッドは神聖なる惑星からのエネルギーの共鳴体及び伝導体として建設された。これらのピラミッドは赤道から南北に２３.５度の熱帯地方周辺の様々な場所に見られる。
ピラミッドの秘密と惑星グリッドとの関係は段々と失われて来ているが、最近の研究では、多くの有名な巨石遺跡群が惑星幾何学で知られている種々の節と線に一致するという事が分かってきている。英国のストーンヘンジや他の幾つかの巨石遺跡は、幾何学的に見れば明らかにグリッドと関係している。
「エノクの鍵」にはこの主題と関係があると思われる重要な部分が存在する。｢鍵」の数節の中に、聖職者オンがストーンヘンジを造ったという特に興味深い部分を、私は発見した。（オンとはプラトンや他の多くの者が『神秘学』を学んだ都市であるヘリオポリスとして、現在私たちに知られている。）「鍵」は、惑星グリッドが宇宙そのものの完全なる部分である、より大きな星間グリッドから来る星のエネルギーに起因しているとも告げている。
「鍵」の105：8+9は、星の力線は個々の種族のプログラムと制御の組織的パターンを確立してると言明している。同じ「鍵」の第７節で、プレアデスが我々の惑星グリッドをコントロールするための「最初のセンターの１つ」であると述べている。（グリッドポイント１８との関係性は、１１節参照）
統合されたベクトルの幾何学(ＵＶＧ)の深遠かつ普遍的な重要性を持つ興味深い確証は、最も単純な生物学的生命形態であるヴィールスが、統合されたベクトルの幾何学の複写である膜に包まれているという事である！（上の如く、下も…）
技術的な惑星グリッドの情報
現在の惑星グリッド研究は多数のグループ、個人、政府によって行われている。アメリカでの最もよく知られている研究は、ウィリアム・ベッカー及びベス・ヘイガン両教授、クリス・バード（『植物の聖なる生活』の著者）、そしてニュージーランドのブルース・キャシーのものである。ベッカー、ヘイガン、バードの研究は『地球は巨大な水晶か？』という題でロシアアカデミーから出版された本の中にあるひとつの論説に触発されたものだ。
この論説の著者である歴史研究家ニコライ・ゴンチャロフ、技術者ブヤチェスロフ・モロゾフ、そして電気技術士バレリー・マカロフは自分たちの理論にのっとって数年間研究し、我々の惑星は正２０面体と正１２面体の相貫体の形で成り立っている基礎構造を持っているという結論に至った。
デビット・ハッチャー・チャイルドレスの『反重力と世界グリッド』という論文の中に表れるエッセイによれば、ベッカー、ヘイガン両教授は独自に１９７５年５月の「ニューエイジジャーナル」の記事の中に見いだされた『惑星グリッド』という題のクリス・バードの論説を通して、１９８３年にロシアのグリッド理論を学んだ。その論説を読んでベッカーとヘイガンは、そのロシアン・グリッドは測地線ドームの基本的幾何学にのっとっている事に気がついた。（天才的技術者で測地線ドームの発明者である）バックミンスター・フラーの表した『シナジェティクス 』を参照した後、ベッカーとヘイガンはロシアングリッドの正２０面体と正１２面体の頂点を結ぶと、フラー氏が菱形３０面体と呼ぶ立体になる事に気がついた。この形は明らかに我々の宇宙で最も重要で源初的なエネルギーパターンの１つであり、また我々の惑星も含めたこの宇宙のすべての領域における基本的なエネルギーパターンである。
菱形３０面体は、１２０の同じ形の直角３角形から構成されている「最も高い振動数の」正多面体（に準ずる立体）である。その３角形は赤道が地球を分割するように、球体を２等分するそれぞれ１５の大円が分割した部分から成る。球体の研究を通してフラー氏は風船の実験をして、それが限界近くまで膨らんだ時、適切な光学設備を用いて精密に検査すると、それらの膜は自動的に菱形３０面体の大円パターンに自己組織化するという事を発見した。普遍的なエネルギーパターンの「理論」は理論以上のものである事を暗示している。それは自然の事実である。
ベッカーとヘイガン両教授は菱形３０面体に新しい名前をつける事にした。その名前は「統合されたベクトルの幾何学」もしくは「ＵＶＧ」である。この本の地図は全てこの形に基づいている。
バックミンスター・フラーは我々の時代の最も偉大な技術者の１人であり、我々の宇宙のすべての現象は形而上的な原理を有しているという自分の研究を主張するに及んで、ほんの少しも気後れしたりはしなかった。実際彼の著作は彼が普遍的マインドの存在に鋭敏に気づいている事を示している。
＊ 120の自乗は14,400（144,000のフラクタル）である事を忘れない事。
