ＮＯＳＳ−ＳＭＣ主催、詩人Ｋの個展『単眼祭』２日目。今日はグレゴリオ暦の11月11日で、チャッピイの誕生日だ。べっぴんさんのチャッピイはいつもより素直な笑顔の時が多くなり、以前にも増して華やいだ感じがしている。それに周りとも一層和んで見える。Ｋ氏は「彼女は周囲の人から見ればその言動はかなりブッ飛んで見えるけれど、一番平凡な人生に憧れていて、一番普通の生活を送るだろうね」と言った。
　「11／11で22になったの」と無邪気に言う彼女を、私はまだ何回か反転があるだろうと見ているのだが、はたして本当のところはどうだろう。一番幸せな道を行ってくれるのならいいのだけれど。幸せを祈ってアメジスト(紫水晶)の玉をプレゼント。

　<11:11>といえば､確かそのようなタイトルのＣＤもあったと記憶している。パソコン通信でオリハルさんというハンドルネーム（自己申告のペンネームのようなもの）の方によれば、エドガー・ケイシーのリーディングからゴルバチョフ氏は、「聖マルチノの生まれ変り」と推定されているらしいが、その聖マルチノの日は11月11日だそうだ。そして11月11日は、東西の冷戦終結のきっかけになったマルタ島会談（当時の書記長ゴルバチョフが参加）が船の中で行なわれた日でもある。またサンフランシスコのゴールデン・ゲイト・ブリッジの完成は11月11日であるとか｡

　10の３角数は11の５倍の<55>であり、11の３角数は11の６倍の<66>である。そしてこの２数の和121は11の平方数だ。一般に<４角数＝３角数ｎ＋３角数(ｎ−１)>という関係が成り立つ。また自明の事ながら、５茫星と６茫星の頂点の和は11である。さらに言えば、１年365日と12朔望月(29.5日×12＝)364日の差も11日である。なお言うまでもなくサッカーのフィールド内での戦いは11対11で行われる 。

　２進法での１､11､111は10進法の１、３、７だが、この３数の和は１＋３＋７＝11である。また黄金比φ（＝1.618…）の５乗はほぼ11(11.089005…)である。原子番号11は<Na>ナトリウムで、原子番号17の<Cl>塩素とイオン結合して<NaCl>塩化ナトリウムとなる。また地球の質量を100とした場合、火星の質量比は11となる。なお土星の衛星フェーベの赤道半径は110kmだ。さらに言えば６次魔方陣の定和は111である。この111は横に３つに等分すれば37＋37＋37となり、縦に３つの位として分ければ１＋10＋100となる。 （37＋37＋37＝１＋10＋100＝111）。

　そういえばＢＯＢの嫁さんのきうかか（Ｑ･ka･ka）さんも同じく11月11日生まれのさそり座だった。私とＫ氏は２日目からはＢＯＢの新居にお世話になっているのだが、マダムＱには心からのお祝いを申し上げた。ところで尋ねそびれてしまったのけれど、彼女は一体何歳になったのだろう。同じくさそり座のＢＯＢの方は、ついこの間まで111の１／３である37歳だったと記憶しているけれど。

　平和町という小高い丘の上にＢＯＢの素敵な家はあるのだが、そこに２〜３日前から環境心理学者のＴ君が転がり込んでいた。彼はＫ氏と東京で経済に関するセミナーを開催したり本を執筆したりと、色々活躍している才色兼備の人だ。しかし意を決するところがあったらしく、渋谷の富が谷にあった自分の研究所及び会社の事務所を閉じて、現在はアクティブ・ホームレスになっているという。
　以前は現代社会の経済機構の中で口にする食べ物の危険性に関して、他人にも口うるさく言っていたのだが、ここでの若旦那、とはＢＯＢの弁だ。
　それにしても計らずもアクティブ・ホームレスが３人顔を合わせたわけだが、その場を提供してくれているＢＯＢの度はそんなピリピリしたところがスコンと落ちて、何やら随分と朗らかになった印象を受けた。いつものように独特な和服のいでたちのまま、福岡の町中で夜遅くまで人と会っていて、いつも朝帰り量の深さ、優しさには頭が下がる思いだ。感謝。

　　 ４(自己存在)の月25日／ＫＩＮ９７　　赤い律動の地球／Ｇ暦11月11日 　or 19941111