さてではここで暦の問題からは少し横道にそれるが、３６０と３６５約数である７２と７３の逆数を見てみよう。この２者は共に素粒子物理学での重要な定数である「微細構造定数」１３７に近い値を示している。また円周を黄金比φで分割した時の２つの角度１３７．５度と２２２．５度の１つにも近似している。この２数の反転数は２７と３７である。次にこの２数の逆数を見てみよう。すると以下のようにその循環小数の中に互いの数値が繰り返し表われてくるという、面白い関係であることが分かる。

　　　　　７２の逆数 １／７２＝０．０１３８８８…
　　　　　７３の逆数 １／７３＝０．０１３６９８６３…

　　　　　２７の逆数 １／２７＝０．０３７０３７…（０３７は循環小数）
　　　　　３７の逆数 １／３７＝０．０２７０２７…（０２７は循環小数）

　次に３７を２７で割ってみるとほぼ１．３７となっていて、素粒子物理学などで用いる微細構造定数１３７（の逆数）の１／１００に近似していることが分かる。また逆に２７を３７で割ってみると７２９が循環することが見て取れるが、７２９は３の６乗であり、かつ２年７３０日の日数に近似している。そして２数の和は２の６乗、４の３乗、８の２乗でもある６４で、ＤＮＡのコドンや易経の６４の卦を連想させる。０．７２９７２９…を切り上げて０．７３０と見れば、ここでまた（ｇ）と（ｈ）の循環小数部分は３７０と７３０という対称性を見て取ることができる。また２数の差は１０で、これはそのまま１０進法を思い起こさせる。さらに２数の積は９９９で、これは１０００−１である。千夜一夜物語のシエラザード姫の数１０００＋１とも１０００を挟んで対称的なこの９９９は、３桁の数で最大でもある。

　　　　　２数の商と積　　３７／２７＝１．３７０３７０…（３７０は循環小数）また１３７は微細構造定数。
　　　　　　　　　　　　　２７／３７＝０．７２９７２９…（７２９は循環小数）、（７２９＋１）／２は１年３６５日。
　　　　　　　　　　　　　２７ｘ３７＝９９９　　＝１０００−１
　　　　　　　　　　　　　シエラザード数１００１＝１０００＋１（地球の２年７３０日の逆数）

　　　　　　　　　　　　　２数の和と差 ２７＋３７＝６４＝８²＝４³＝２⁶
　　　　　　　　　　　　　３７−２７＝１０